2015年09月17日

2016年の都立高校受験の行方 

 内申点基準の変更による志望校決定への影響
 
来年の都立高校の枠組みが正式に決定しました。一般入試では内申点と入試得点を3(300点):7(700点)にして合否が決まる。大きく変わったのは実技科目(体・音・技・美)が従来の×1.3から×2に変わり実技内申点の比重が重くなったことです。すると換算内申の最高点が 5×5+5×4×2=65になります。実技1点の差は2倍されるので300点に換算すると300×2/65≒9,23になる。入試得点も1,4倍されるので 9,23÷1,4≒6,6 となり本番で100点満点で6.6点多く取れば実技内申1の差を取り戻せるという事になります。昨年までの同計算では約4,2点だったので内申点での差2,4点分取り戻すのが難しくなった訳です。

 問題の一つはこの数字をどう考えるべきかという事です。実技科目が不得意な生徒は従来よりも明らかにハンディを負うことになります。現在の出題される問題もPISA型(思考力追及型)になって理科、社会は出来る生徒でも80点台の後半以上を取るのはなかなか難しくなっています。さらに都立の数学の問題は従来から作問者たちがプライドを持った良い問題を出すので高得点は簡単には取らせてくれません。英語は慣れてくれば90点前後は狙えるがリスニング問題の4問5問目はほとんど正解が出ないほどの難問だ。となると結局内申点の差が大きく影響してくるという事になり、合格ラインぎりぎり上にいると思う生徒は安全策を取らざるを得なくなってくることが予想されます。結果としてその下の高校の合格ラインが上がりその高校合格の厳しさが増すことになるであろう。
 
 目をトップレベル校に向ければ事はさらに厳しくなると思う。というのは英語・数学・国語は自校作成問題で一般問題よりもさらに点の取れない問題なので、内申の比重がのしかかってくるのです。もちろん、内申も取れ自校作成の難問も解く自信のある生徒には何という事ではないであろう。問題は入試問題に対して実力はあるが実技の内申が取れなかった生徒の志望校選びである。決定には大変悩むことであろう。このレベルの生徒は(だけではないが)皆良い学校に入りたいと思っているのだから。
 
 このような悩みが生まれることが予想されるが、これで良いのであろうか?そもそも実技科目の2倍案は必要だったのであろうか?十分に検討された数値なのであろうか?私には疑問に思える。制度をいじくることで受験者側に混乱を起こすだけなのではないだろうか。
posted by 塾王 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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