2019年10月17日

英語4技能評価への不安に対して

大学入試における英語の4技能の能力判定に関して、いま文科省、大学入試センターをはじめ各界で大きな動揺が起きている。
 第一に、この能力を測るテストがいくつもあり、(英検CBT、GTECH, TEAPなどの7種類もある)それぞれの特徴が違うのに公平な判定ができるのかという点が指摘されている。
 第二に、上記のテストがかなり高額であり、受験生にとっては負担が大きい。
 第三に、一年間に2回受けるということが期間と回数が適切かどうかという点。
  などが挙げられている。
 私の個人の意見としては、日本人が英語力をつけることには賛成だが、上記の点に関しては、同様な疑問を抱いている。確かに日本人の英語運用力は世界的に見て低いのかもしれないが、いままでの教育を受けていた世代にも英語を上手に操っている人もたくさんいる。実用英語試験を強制的に入れることで、日本人の英語力を遮二無二上げようとする点に無理はないのか。これまでの英語教育は全く意味のないことをやっていたのか。
 なにが従来の英語教育に足りなかったのかなどについて、まずはしっかりと確認することから始めなければならないのではないだろうか。検証が不十分のまま4技能路線に走ってしまったことが問題だった、と思う。
 私が従来の英語学習上で足りないと思うものは、
 @ 日本人が英語のリズムを体得する機会が足りない。(ダンスをやったり、ジャズやロックのどの音楽を聴くのは効果が大きいだろう。) 
 A 単語同士のつながり(リンキング)に関しての教育の場が不足。
 B 間違うことへの恐れ(文法や単語)が 日本人から積極性と奪っている。この点に関しては、間違いながら直していけばよいという前向きな  姿勢を認めていくことが重要と考える。
 また従来行ってきた物の中から、単語・熟語をたくさん覚えること。文法も重視する(特に文型と主な品詞への理解を重視する)ことなどは、長文理解力をつけていくためにも英語力全体を上げていくためには不可欠だと思う。ここが一番おろそかになってはいまいか。
 ところで、実際の中学校の現場での学習はどうなのであろうか。たとへば、わが塾に中3から入ってくる生徒の多くはrとℓの発音の違いはおろか、th やf、vの発音すら習わずにいた生徒を多く発見する。リンキングどころの話ではないのである。もう少し学校でも中1時に基本を教えてやってはもらえないだろうか。そして宿題の提出日だけ守らせるような現状こそ早く改め、生徒がやる気になったら、自分でも英語力を伸ばせるだけの基本を教えてあげていただきたい。今のままでは、普通の生徒には自信も基礎力も付かないと思える。
posted by 塾王 at 01:16| Comment(0) | 英語学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする